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佐賀県鹿島市
[九州佐賀周辺佐賀周辺]
伝統工芸品・ものづくり
ユニバーサルID:jp-tourism/0abe9a4c-8464-4bad-b316-50ce27a1f030
ナベシマサラサ
正規名称:鍋島更紗
鍋島更紗
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更新日:
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- 伝統工芸品・ものづくり
「更紗」とは、室町時代後期から江戸時代初期、南蛮貿易などによってインドやジャワなどから舶載された、異国情緒溢れる文様の染め布である。この影響を受けて我が国で制作されたものが「和更紗」である。 その中でも、独自の技法と様式で位置づけられる「鍋島更紗」は、佐賀鍋島藩の保護のもとで制作され、その製品は献上品として使われた格調高いものであった。しかし、明治の廃藩置県の後、継承者が途絶えたことで、大正初めにはいったん姿を消してしまった。 幸いにして、鍋島更紗の『秘伝書』や『見本』など、わずかではあるが貴重な資料が残されていた。故・鈴田照次は、それらをもとに技法の解明と復元に長年力を注ぎ、その成果を「木版摺更紗」として発表し、鍋島更紗の独自の技法を今日に甦らせた。 和更紗の技法は、大きく分類すると、手描きによるものと型紙を用いるものとがある。木版摺更紗と名づけられたこの技法は、文様の輪郭線等を木版(地型)による摺りで行うとともに、その木版に合わせて彫った型紙を用いて染料や顔料を刷毛摺し、さらに木版(上型)で線描き等を摺り出すという、木版摺と型紙摺を併用する独特のものである。 今日の木版摺更紗は、伝統的な技法を基にしながら、文様やその構成、色調等に創意工夫が加えられ、高度な芸術的表現を可能にする染色技法として高く評価される。 現在この製作者である鈴田滋人先生は「木版摺更紗」の人間国宝である。
屋号・氏名 鈴田道子