江戸前ずし

握りずしの誕生は、文化・文政期（1804～1830）といわれる。 握りずしの創案者は、花屋（華屋）与兵衛とするのが通説。 この与兵衛ずしを先駆として、江戸のすしは握りずしが中心となる。手っ取り早くおいしいものを食べられるすし屋台は、毎日せわしなく働き、気が短くてうまいもの好きという江戸っ子たちの生活習慣に溶け込み、すし文化を根付かせる原動力となった。 「江戸前」は、江戸城の前面でとれた魚介類を指すとされるが、現在は埋め立てが進んで陸地化されたため、広く東京湾でとれた魚介を江戸前という。 時期 通年