大堀相馬焼

大堀相馬焼は、素朴な味わいの中に親しみのこもった楽しさが感じられ、一度見たら忘れることのできない強い個性をもった焼物です。 第一の特徴は「青ひび」といわれるひび割れが、器全体に拡がって地模様になっていることです。 第二の特徴は狩野派の筆法といわれる「走り駒」の絵で、熟練された筆使いで、疾走する馬の絵が手描きされています。 第三に挙げられる珍しい特徴は「二重焼」という構造です。入れたお湯が冷めにくく、また熱い湯を入れても持つことができます。 この様に大堀相馬焼は、東北ならではの豊かな風土性により育まれた焼物です。 大堀相馬焼の窯元の多くがあった大堀地区は帰還困難区域に設定されており、現在も立ち入りが制限されています。 大堀地区に23あった窯元のうち、11の窯元が県内で再開しています。 また、2021年3月には「道の駅なみえ」がグランドオープンし、新たな施設「なみえの技・なりわい館」に工房やギャラリーを開設。作品の展示販売のほか、陶芸体験も実施しています。