熊本県人吉市・球磨郡 × 酒蔵ツーリズム
南九州の隠れ里で育まれた「球磨焼酎」を訪ねる旅
豊かな自然、美しい仏像群、温泉、風水、そして美味い米焼酎がある山里
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米焼酎の産地として知られる熊本県の人吉(ひとよし)・球磨(くま)地方。九州山地に囲まれた里山であるこの地で造られる「球磨焼酎(くましょうちゅう)」は、ワインの「ボルドー」やウィスキーの「スコッチ」のように、地理的表示を認められた国内4つの焼酎ブランドの1つで、国際ブランドとして認められています。米を原料とするため食事とよく合い、ペアリングをしながら米由来のまろやかな味わいと清涼感のある香りが楽しめます。現在、球磨川(くまがわ)沿いには27の蔵元があり、200銘柄以上もの多彩な焼酎を生産しています。
一方、球磨焼酎を生んだ人吉・球磨地方は、文化庁の「日本遺産」の熊本県第1号として認定された、歴史と文化が交差する場所でもあります。歴史作家の司馬遼太郎は、著書『街道をゆく』の中で「日本でもっとも豊かな隠れ里」と称しました。南九州の山々に囲まれ、清流・球磨川(くまがわ)の恵みによってひっそり育まれたこの地には、人吉城を中心とした城下町の町並みと文化、100体を超える仏像群や寺社・仏閣、”美人の湯”と名高い温泉などが揃っています。さらに、三日月の形をした盆地には”気”が集まると伝えられ、風水に基づいた都市設計が施されているというから実にユニーク! 南九州のエネルギーが宿る隠れ里・人吉球磨に、うまい酒と里山で守られた文化を探る旅へ出かけてみましょう。
取材協力: 球磨焼酎蔵ツーリズム協議会