特別寄稿 丁野 朗 氏
六根清浄・六感治癒の地 鳥取県三朝町
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ルイ・ヴィトンを持ち出すまでもなく、信頼されるブランド(もの)には物語があります。同じように、信頼され、ファンがリピートする地域にも物語があります。
何故なら、観光とは「物語の消費」のことを意味しているからです。だから、人を引き付ける「物語」がなければ地域は選ばれません。「日本遺産」とは、そんな物語づくりとこれを活用する事業のことです。
今回紹介する、鳥取県三朝町の日本遺産。「六根清浄・六感治癒の地」は、そうした地域物語づくりの典型的事例の一つです。
ラジウム温泉という共通項から、同じラジウム泉のフランスの温泉リゾート、ラマレー・レ・バンとの国際交流も30年の歴史を重ねてきました。
今号では、そんな三朝町の歴史文化の活用と課題などに触れて頂きました。
文化観光の分野で日本遺産の設立や日本文化の継承と発展に長年携わり、公益社団法人日本観光振興協会総合調査研究所の顧問でもある丁野 朗(ちょうの あきら)氏による連載寄稿・第9弾。
ライター
丁野 朗
ちょうの あきら
観光未来プランナー、公益社団法人日本観光振興協会総合調査研究所顧問、元東洋大学大学院国際観光学部客員教授、文化庁日本遺産審査評価委員
マーケティング・環境政策のシンクタンクを経て、1989年(財)余暇開発センター移籍。「ハッピーマンデー制度」や「いい夫婦の日」の提唱、産業観光などの地域活性化事業に携わる。2002年(財)日本生産性本部、2008年(公社)日本観光振興協会常務理事総合研究所長を経て、2017年よりANA総合研究所シニアアドバイザー、2020年より日本観光振興協会総合調査研究所顧問に就任。 観光庁、経済産業省、スポーツ庁、文化庁などの関係省庁委員や栗原市、呉市(顧問)、横須賀市、小田原市、舞鶴市、越谷市、益田市など各地の観光アドバイザーなどを務める。他に日本商工会議所観光専門委員会学識委員、全国産業観光推進協議会副会長、全国近代化遺産活用連絡協議会顧問なども務める。