特別寄稿 丁野 朗 氏
石の文化の物語
公益社団法人日本観光振興協会総合研究所・顧問 丁野 朗氏による特別寄稿
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地域にはさまざまな物語がある。それぞれの地域を特徴づける歴史文化の物語を認定し、これらを地域活性化の起爆剤にしようというのが2015年にスタートした日本遺産である。地域の物語はもちろん一つではない。だから、一つの地域で複数の日本遺産物語を書いて認定された地域も少なくない。日本遺産物語は、地域を特徴づける「編集視点」であり、観光にとって不可欠な地域ブランディングの手法である。
今回は、こうした編集の視点として、地域固有の資源である「石」とその文化から物語を描いた複数の地域について紹介しよう。
ライター
丁野 朗
ちょうの あきら
観光未来プランナー、公益社団法人日本観光振興協会総合研究所顧問、元東洋大学大学院国際観光学部客員教授、文化庁日本遺産審査評価委員
マーケティング・環境政策のシンクタンクを経て、1989年(財)余暇開発センター移籍。「ハッピーマンデー制度」や「いい夫婦の日」の提唱、産業観光などの地域活性化事業に携わる。2002年(財)日本生産性本部、2008年(公社)日本観光振興協会常務理事総合研究所長を経て、2017年よりANA総合研究所シニアアドバイザー、2020年より日本観光振興協会総合研究所顧問に就任。 観光庁、経済産業省、スポーツ庁、文化庁などの関係省庁委員や栗原市、呉市(顧問)、横須賀市、小田原市、舞鶴市、越谷市、益田市など各地の観光アドバイザーなどを務める。他に日本商工会議所観光専門委員会学識委員、全国産業観光推進協議会副会長、全国近代化遺産活用連絡協議会顧問なども務める。